ほとんどの国語指導では、語彙の確認を除けば、時間の大半が長文読解にあてられます。しかし、国語の苦手な方が長文の問題をいくら解いても、大きくその得点力を上げることはできません。

たとえば、分数の乗・除法が得意でない方は、割合の文章問題にうまく対応することができません。つまり、割合の文章題が解けるようになるためには、これらの計算がきちんとできるようになることが必須です。

その意味では、国語も同様と考えられます。たとえば、説明文では必ず接続詞の問題が出題されますが、大半は前後一文のみを読めば、論理関係が把握できます。ところが、国語の苦手な方は、その前後一文の関係性さえも、殆ど理解できません。

では、このことを改善するには、どのようにすればよいのでしょうか？答えは簡単です。分数の乗・除法ができるようになるために問題演習量を増やし、慣れていくのと同様に、接続詞選択の問題にある程度あたることです。そして、そのパターンを体感していけば、長文を短文の連続として理解すること。つまり、長文ではなく前後一文のみで構成された問題を多く解くことにより、文章の流れと論理関係が把握できるようになります。

このことは指導のほんの一例ですが、アルゴは、基本事項を適切に履修し、確実なスキルが身についた後、本格的な長文読解問題に対応していただきます。一見、回り道のようですが、短い文章の確認から始めることこそ、国語の文章理解を進める確かな一歩になると考えます。

「通塾しているが国語がもう一つ…」「国語の得点力を上げたい」という方を対象とした講座であり、６年生は、秋以降、合格に直結する実践的な対策指導を行います。また、無学年学習の効率性を最大限に活用し、低学年生からの国語力の養成に取り組んでいます。

集団学習ではなく個別学習のため、いつからでもスタートでき、苦手な箇所を重点的に学習できる、集約的な学習体制を採用しています。

多くの方は、模試の結果に一喜一憂なさいます。しかし、模試はあくまで、現段階での学力を測る一指針に過ぎず、本番の試験とはその試験形式からまったく異なります。目標は、志望校合格であって、模試での偏差値を上げることではありません。したがって、極端な言い方をすれば、模試で点数がとれなかったとしても、志望校の問題において点数が獲得できるようになれば良いのです。

中学受験においては長い記述問題も出題されます。また、作文を出題する学校もあれば、長文問題一問のみの出題という学校もあります。そのこと自体は、学校独自の個性として許容されています。つまり、各校が、自校の求める生徒像を具現化した問題を出題をしているのです。したがって、志望校ごとに違う入試問題を分析し、対策を図ることは、中学入試を勝ち抜く上において確かに大切なことです。

しかし、根本は国語力の体幹とも言うべき論理的思考力を身につけ、確実な読解力と的確な記述力を磨くことです。

アルゴの『あなたが伸びる国語教室』では、年長生から中学受験年度生まで、それぞれの時期に合った国語力を体系的養成し、本当に読解力・記述力の獲得に努めています。